2025年6月1日より、タイ王国警察(Royal Thai Police)は全国規模で「セーフ・ロード・プロジェクト(Safe Roads Project)」を開始し、バイク乗車時のヘルメット着用義務を厳格に取り締まることを発表しました。これにより、バイクタクシーを利用する旅行者や在住者も、ヘルメット未着用での乗車に対して罰金が科される可能性があります。

ごーたい編集長
日本と比較するとタイのノーヘル率は
圧倒的に多い印象!
バイクタクシー利用時のヘルメット着用義務
タイの交通法第122条に基づき、バイクの運転手および同乗者はヘルメットの着用が義務付けられています。これまでは取り締まりが緩やかでしたが、2025年6月1日以降、以下のような厳格な措置が取られます。
- ヘルメット未着用の運転手または同乗者:最大2,000バーツ(約8,000円)の罰金
- 運転手と同乗者の両方が未着用:罰金が倍額の最大4,000バーツ(約16,000円)に増額
この取り締まりは、交通量の多いエリア、事故多発地域、学校や大学周辺などを重点的に行われます。
なぜ今、取り締まりが強化されたのか?
タイでは、バイク事故による死亡率が東南アジアで最も高く、2024年の交通事故死者のうち82.5%がバイク関連で、そのうち79%が頭部外傷によるものでした。しかし、ヘルメットの着用率は運転手で43%、同乗者ではわずか21%にとどまっています。
これらの背景から、政府はヘルメット着用の徹底を図り、交通事故による死亡者数の削減を目指しています。
日本人旅行者へのアドバイス
バイクタクシー利用時は必ずヘルメットを着用
運転手が予備のヘルメットを持っていない場合もあるため、自分で携帯することを検討してください。
ヘルメットの状態を確認
提供されたヘルメットが安全基準を満たしているか、損傷がないかを確認しましょう。
持っておくと便利なアイテム
他の人が使ったヘルメットを被るのに抵抗がある方は一定数いると思います。抵抗がある方は帽子を被りその上からヘルメットを着用したりすると良いでしょう。また、シャワーキャップも便利なアイテムの1つです。(事前に宿泊先ホテルにシャワーキャップがあるか確認するのをおすすめいたします。)
2025年6月1日実際の様子は?

ごーたい編集長の感覚としては、ヘルメット着用率は上がっていると感じました。ただ、それでもノーヘルドライバーとノーヘル乗客は一定数存在。
まとめ
タイでのバイクタクシー利用は便利で効率的な移動手段ですが、ヘルメットの着用は法的義務であり、安全のためにも欠かせません。新たな取り締まり強化により、違反時の罰金が高額になる可能性がありますので、旅行者の皆様は十分に注意し、安全な旅をお楽しみください。

ごーたい編集長
罰金が高額だからヘルメットを着用するのではなく、
自分の身を守る為にヘルメット着用は絶対しましょう!