タイ政府は、2026年1月1日より1,500バーツ以下の低価格輸入品にも関税を課す新制度を導入すると発表しました。
これにより、ShopeeやLazadaなどの海外通販だけでなく、日本からタイの芸能事務所や俳優へのプレゼント発送にも影響が及ぶ可能性があります。この記事では簡単に今回の関税制度の説明と日本からタイの芸能事務所へのプレゼント発送方法をご紹介。

ごーたい編集長
日本からタイの俳優さんにプレゼントを
贈る時はどうすれば良いの?
本記事は2025年11月の情報を基に作成しております。税制内容は急遽変わる事もある為、最新の情報については各自ご確認ください。
タイ関税局が発表した新制度とは?
タイ関税局(Customs Department)は、政府の「Quick Big Win」政策の一環として、1,500バーツ以下の商品にも関税を課す方針を明らかにしました。
これまでこの金額以下の商品はVAT(付加価値税)や関税が免除されていましたが、2026年以降はすべて課税対象となります。
タイ関税局長のPhantong Loykulnanta氏によると、今回の措置は国内事業者との公平な競争を保つためであり、年間で約30億バーツ(約120億円)の税収増を見込んでいます。
Shopee・LazadaなどECサイトだけでなく「個人のプレゼント」も対象に
この新ルールは、ECサイトでの商用取引だけでなく、個人が海外から送る荷物にも関係します。
つまり、日本のファンがタイの俳優やアイドルへプレゼントやファンレターをEMSやFedExなどで送る場合にも、関税対象となるケースがあります。
注意すべきポイント
- 1,500バーツ以下(約6,000円)の荷物でも課税対象になる
- 受取側(=芸能事務所)が関税支払いを求められる可能性
- 商品内容によっては通関に時間がかかることもある
タイの芸能事務所では、近年「プレゼント受取を制限」する動きも見られます。
GMMTVやBe On Cloud、Domundi TVなどでは、一定のルールを設けてファンギフトを管理しており、
特に「高額商品」や「個人輸入扱いとなる贈り物」は受取拒否されるケースもあります。
ファンができる対策・おすすめの送付方法
1. プレゼントを送る前に事務所ポリシーを確認
各芸能事務所の公式サイトやSNSで、「ファンギフト受付ポリシー」を事前に確認しましょう。
事務所によっては、「手紙のみ受付」や「食品NG」など、明確なルールが定められています。
2. 税関申告書(CN22/CN23)は正確に記入
- 「Gift(贈り物)」の記載
- 内容物と価格(例:Keychain, value 300 THB)
- 高額すぎる申告は関税対象になる場合がある
3. EMS・DHLなど追跡可能な配送を利用
追跡可能な国際配送を使い、遅延や紛失のリスクを減らしましょう。
ただし、受取側に関税請求が発生する場合もあるため、贈る前に確認が必要です。
4. タイの代行業者を利用してプレゼント発送
日本からタイの芸能事務所に直接プレゼント発送を行い、関税が発生した場合、タイの芸能事務所は関税を支払う義務はありません。(払いません。)関税が発生したにも関わらず、関税が期限までに支払われない場合はプレゼント発送元に返送されます。つまり、折角、推しの為に購入したプレゼントが戻ってきてしまい、プレゼントを贈ることができないということです。
これらを回避する方法として、タイの代行業者に相談してみるのも1つの手かもしれません。タイ代行業者「Waterlily Thailand」の代行サービスでは、長年の経験を活かし、プレゼント発送代行のお手伝いも可能です。
お困りの際は、タイ代行業者「Waterlily Thailand」へお気軽にご相談ください。
関税導入は「公平な市場」への一歩
タイ政府は、ShopeeやLazadaなどの大手通販企業とも連携し、輸入商品に対する申告システムの改善を進めています。
将来的には、一律課税(フラットレート)を導入する方向で調整中。
これにより、個人輸入やファンギフトにも共通のルールが適用される見込みです。
まとめ:プレゼントは「気持ち」重視で
- 2026年1月から1,500バーツ以下の輸入品にも関税導入
- 日本からタイへのプレゼントも課税対象になる可能性
- 事務所のギフトポリシーを必ず確認
- 課税や通関トラブルを避けるため、金額を抑えて正確に申告
- タイの代行業者を利用してプレゼント発送を行う方法も視野に入れる
ファンの想いを届けることは大切ですが、
これからは「税関・通関ルールを理解した上での発送マナー」も求められる時代です。
プレゼントよりも、SNSでの応援や公式イベントでのサポートといった新しい形の“推し活”も広がっています。


